南三陸町からの移住、
再建するなら木の家を……

東日本大震災による津波で我が家は全壊流出し、住み慣れた南三陸町を離れ、
登米市の仮設住宅で暮らしていました。
はじめは住宅メーカー巡りをしたのですが、どうしてもピンとこず、
長く暮らした家は古いけれど、祖父より譲り受けた木材で造られたものだったこともあり、
〝建てるなら、木の家を”と思うようになり、ネット検索したところ、タカハシさんにヒット。
初対面は、松島T様宅の見学会で、使い勝手やデザイン性の良さにとても感心したこと、
住宅建築デビューで知識や具体的な案を持っていない私の話をじっくり聞いてくれたこと、
メーカーと違い良いことばかり並べずしつこい営業がなかったこと、同世代で気がねなく相談でき、
納得できるまで説明してくれる誠実な人柄に家造りをお願いすることにしました。

再建に当たって、私達には複数の選択肢（①南三陸に戻って自宅建築②南三陸に戻って復興住宅
③登米市で自宅建築④登米市で復興住宅）と、それぞれに伴う不安要素がありました。
戻らずに自宅再建を決めたものの、40代おひとり様、前期高齢の両親付きで被災で
職場を変えていることもあり、資金面、再建支援手続き、再建にあせりイラつく家族関係と悩みは、
テンコ盛りでした。分からないことは、聞こう、教えてもらおう、調べよう、とその都度沢山の人に助けて頂きました。
中でもタカハシさんには何度となくお世話になりました。
うちは面倒くさい家族でごめんなさい。母は「高橋さん、人が良すぎるよね」と。
本当にタカハシさんで良かった。

予定より時間はかかりましたが、とてもステキな家を造って頂きました。
収納も多く、見学会で見せて頂いたT様宅を参考にアレンジ、大変満足しています。
小さいことを言えば、寝室の小窓は位置が高いので、
心配したとおりカーテンの開閉がしづらいかな、
階段の明かり取りの窓にロールカーテンをつければよかったかなと…。
新築のお祝いに来てくれる親戚や知人には「木の香りのする明るい家でいいね」と褒められます。
びっくりなのは「ステキな家ですね。」と全く知らない人にまで、
声を掛けてもらったことでしょうか。

今回の私の家造りに関わって頂いた全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
小説に〝フリーター家を買う”ってありましたが、家は一生で一番大きな買い物です。
私は仕事もあり建築中の家を見に行くことは少なかったのですが、隣の家のおじさんが毎日見ていて
職人さん達のまじめな仕事ぶりと、タカハシさんの対応にとても感心していました。
〝いつも一生懸命家造り“をモットーのとおり、施主に寄り添った家造りを続けて下さい。
私もこの家と共に年を重ねることを嬉しく思っています。今後もどうぞよろしくお願いします。